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2009.12.31 (Thu)

大地のセクションの楽曲レビューその2:トラック15~17

お待たせしました、大地セクションのレビューの続きを書かせていただきますね!

* --------

■ Amnesia

「Amnesia (アムネジア)」は、英語で“記憶喪失”という意味です。
この曲は、映画「こわい童謡 表の章」主題歌の、アレンジフルヴァージョンとなります。
“見失った物語” を題材に、曲を創りました。

深い、深い眠りの奥。
夢の中で“ワタシ”は、暗い森をゆらゆらと彷徨い歩く。
そこは、混濁した記憶を表すかのように、厚い霧に閉ざされ、
自分の影とさえもはぐれてしまいそうな、心許無さで満ちている。
薄れていく記憶の中に隠された、大きな秘密。
そして、子守唄の奥に閉ざされた、幼い痛みたち。

すべてを赦されたい、でも、赦されることはない、
何よりも自分の心の奥底に眠る記憶が、赦してはくれない。

フルヴァージョンのアレンジをする際に、記憶の森をさまようという幽玄の世界観と、
己の心を揺さぶる過去の記憶への恐れと
裏腹に感じる、もはや戻れない日々への懐かしさ、哀しさをより表現したいと思いました。

記憶の森を覆う霧はいずれ晴れ、いつの日か暗い森の終わりへと導かれることでしょう。
だけれども、森を抜けた目の前に広がる光景、
突きつけられる真実に救いはあるのでしょうか?
深い眠りから目覚めたときに、すべてを受け止め乗り越えていける強さを、
希望の欠片を、記憶の霧の中で彷徨う“ワタシ”が、
見つけることができるよう祈るばかりです。

この楽曲で、オカリナ奏者の宗次郎さんとコラボさせていただきました。
スタジオで言葉を交わさせていただいた宗次朗さんは
自然が、特に森が似合う素敵な方でした!
演奏なさっている時、宗次朗さんの背後に見知らぬ、だけど、どこか懐かしい
山や、森林が浮かんで見えるような気持ちになりました。

収録の時、旋律や曲の描きたいシーンごとに、
さまざまなサイズのオカリナを駆使して、
これ以上ないぐらい、素敵な演奏をしてくださいました。
本当にありがとうございます!

たくさんのオカリナを持参してくださっていたのですが、
楽器のサイズが違う場合はもちろんのこと、
同じサイズの楽器であっても、ひとつひとつ個性が違うのがはっきりわかって
音色を聞かせていただいている間、すごく興味深かったです。

オカリナは構造的にはとても単純で原始的な楽器です。
その素朴な楽器が織り成す、奥深い音の世界に魅了されました。
そして、宗次朗さんの多彩な表現力によって奏でられる
夢と現の狭間を漂うかのような、切ないオカリナの音色に、ただただ感激しました。

■宗次朗さんのサイトはこちら

宗次朗さんがプロデュースなさっている「オカリーナの森」にて、
オカリナを作ることもできるそうです。
私もいつか、自分好みの音色を持つオカリナを作ってみたいな、と思いました。
なにせ不器用なので、はてしなく分不相応な願いかもしれませんが・・・。


* --------


■ 調和~Harmonia~

「調和~Harmonia~」は、このアルバムのテーマソング的な位置付けの曲です。
≪風≫≪火≫≪水≫≪地≫各々のエレメントの物語が、永い旅を終え、集いあう。
やがて精霊達は調和し、大きな一つのうねりとなり、歓びと共に奇跡を呼び起こす。
そんなイメージで、創りました。

アルバムを聴いているうちに、気付かれた方も多いのではないかと思いますが、
01.05.09.13曲目の「調和~シリーズ」は、この曲の歌詞とメロディーの一部を
モチーフとして抜粋し、アレンジを加えた作品です。
アルバムのコンセプトを考えているときに、
4大エレメンツが調和しひとつの曲になる、というギミックができればいいなと思い
試行錯誤の上、こういう曲の仕掛けとなりました。

「調和~Harmonia~」と、調和シリーズのそれぞれの曲を聞き比べて、
アレンジの違い等も楽しんで頂けたら、とても嬉しいです!

そして、この曲で工夫した点はというと、
歌では、各エレメントのフレーズ部分で、
風・火・水・地それぞれのイメージに合わせ、各々の歌い方を変えてみました。
歌詞も風→火→水→地へ、上手く循環していくよう、工夫しました。
歌詞カードを読み、4つのエレメントが紡ぐ自然の循環と息吹を思い描きながら
曲を聴き楽しんでいただけたら、これ以上の喜びはありません。

演奏面では、今回初めてリコーダーの多重奏を取り入れました。
使ったリコーダーは全部で7つ。
ソプラニーノ・リコーダー
ソプラノ・リコーダー
アルト・リコーダー
テナー・リコーダー
バス・リコーダー
グレートバス・リコーダー
コントラバス・リコーダー

各エレメントのフレーズ部分では
風フレーズでは、ソプラニーノリコーダー。
火フレーズでは、テナーリコーダー。
水フレーズでは、ソプラノリコーダー。
土フレーズでは、バスリコーダー。
と、各エレメントのイメージに沿ったリコーダーのソロ演奏を取り入れています。

今回初めて実物を見たリコーダーがいくつかあったのですが、
その中でもコントラバス・リコーダーの印象がとても強かったです。
スタジオで初めて見たときに「うわでか!!!!!!」と大声で叫んでしまいました。
すごいものみちゃった、って感じです、大興奮しました(笑)
演奏者さんは身長が180cmぐらいあったのですが、その方が小さく見えるような楽器の大きさ!
もはやリコーダーというよりかは、別の楽器のようでした。
音色も聞いただけでは、きっとリコーダーだとは思えない野太さで
いろんな意味でリコーダーのイメージと概念を吹き飛ばしてくれたダイナミックな楽器でした。
日本でもこの楽器を所有してる方は、数人いるかいないか、らしいです。
貴重なものを演奏していただいちゃいました!

演奏者さんのご許可を得て、携帯で楽器を撮影させていただいたので
その画像をアップしたいところなのですが、
携帯本体をなくしてしまったため、あえなく断念しましたorz
(ダメ人間でごめんなさい。。。)

また、コントラバス・リコーダーに会いたいと切に思っているので、
何か機会を虎視眈々と狙ってみようと思います(笑)


* --------


■ Harmonia~見果てぬ地へ~

アルバムの最後を飾るこの曲は、CDのエンディング的な位置付けの曲になります。
1st、2ndアルバムでは、1曲目と2曲目を繋げて、1つの流れにする手法を用いましたが、
この3枚目のアルバムでは、16曲17曲と最後の2曲を繋げて、
グランドフィナーレのような華やかさを表現したく思いました。

ちょっと分かりづらい例えかもしれませんが、映画に例えるなら、
16曲目の「調和~Harmonia~」が、映画のエンディングシーンで
17曲目の「Harmonia~見果てぬ地へ~」が、スタッフロールのイメージです。

この最後の曲では“終わり”とそしてまた“新たな始まり”が重なり合うようなイメージで創りました。

全ての物語が終わり、静けさで満たされた荒野に、新たに芽生えた一つの命。
生れ落ちたばかりの、無垢な身体と心に、響き渡る“始まりの歌”。
精霊達の奏でる調べに合わせ、その喉笛は高らかに生命を歌い上げる。
そして、歩くことを覚えたばかりの脚は、
朝焼けの方角へ、見果てぬ世界を目指し、新たなる旅へと向かう。

物事の終わりは「終わり」は次の旅への「始まり」だと思っています。
「Harmonia」というアルバムはこの曲で終わりますが、
また、次のアルバム、別の世界へと、音楽は続いていきます。
そうでありたいと、思っています。

いつか何処かで、皆さんが新たな旅立ちを迎えられた時に、
この曲を、ふと思い出してもらえたら、光栄です。

* --------

長々とレビューにお付き合いくださり、ありがとうございます。
私はこんなイメージで曲を作りましたが、聞いてくださった皆様の中で
また違うイメージを想像してくださったり、物語が生まれていたら、
それはとても素敵なことだと思います。

こうでなければならない、とか、こうあるべきだとか、そういう決まりや既成概念なしに、
これからも自由な気持ちや、イメージで楽曲を聴いて楽しんでいただけるとすごくうれしいです。

まだまだ未熟な点が沢山ありますが、これからも、
自分のペースで自分の中にある音楽を、形にしていきたいと思います。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
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22:56  |  Harmonia  |  TB(0)  |  CM(22)  |  EDIT  |  Top↑
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